経済の勉強をするには、大きく分けて2つの方法があります。
- 本を読んで勉強する
- 実際に株式投資をして勉強する
多くの人は「勉強なら本を読む」というイメージがあり、そして実際に本を読んで勉強することが一般的でしょう。
「経済の勉強をするのにわざわざ株式投資をするなんて」と思う人もいるかもしれませんが、これも一つの勉強法です。
当ページでは、この2つの勉強法について説明していくページです。
本での勉強は、わかりやすく手軽に学べる方法
経済の勉強をするために本を読むことは、とても有効的な方法です。
今日、本は大量に出版されていて、経済に関する本も多く書店に並んでいます。
しかも、初心者向けにわかりやすくまとめられたものから、専門家向けの難解な本もあり、その品揃えは増え続けています。
その中で自分に合った本を見つけるのは、なかなかしんどい作業です。
実際に書店で試し読みをしながら、何冊も比較検討し、自分の求めている情報や自分に合ったレベルの本を探すという行為には、誰しも経験があると思います。
しかし、最近はすっかりおなじみとなった池上彰さんが書く本は、初心者から上級者までおすすめできる本が多いです。
池上彰さんの本は、理解・納得して先にスラスラと読み進めることができるので、気持ちが良いほど読みやすく仕上がっています。
私も経済を学ぶために何冊もの本を読みましたが、最もわかりやすかったのはやはり池上彰さんの本でした。
読んだ中で私がわかりやすかったと感じた本を紹介しておきます。参考になれば幸いです。
池上彰のやさしい経済学 (1) しくみがわかる (日経ビジネス人文庫)
池上彰のやさしい経済学 (2) ニュースがわかる (日経ビジネス人文庫)
また、これは池上彰さんの本ではありませんが、上記の本を読み終わった初心者の方が次に読むとさらに理解が深められる本を載せておきます。
本書を読んでから気がついたのですが、Amazonでもベストセラーとなっており、カテゴリランキングでは1位に輝いでいて、「たしかに、この評価は納得だ」と感じたのを覚えています。
カリスマ受験講師細野真宏の経済のニュースがよくわかる本 日本経済編
このシリーズには、世界経済編もあるので同時に紹介しておきます。こちらは日本経済編を読み終えた後に読むと、より理解が深まると思います。
株式投資での勉強は、実生活に応用できる生の経済が学べる方法
経済を勉強するもう一つの方法が、株式投資です。
「えっ、経済の勉強のために投資までするの…」と思う人もいるかもしれませんが、その逆にこんな人もいます。
- 「本だけじゃ満足できない!」
- 「本には無い情報が知りたい!」
- 「もっと実生活に役立つ、本格的な知識が欲しい」
そんな人には、株式投資が有効的な経済勉強ツールとなるのです。
なぜなら、投資ではお金の流れ、経済・金融のしくみ、資産のつくりかた、会社のしくみなどが同時に学べるからです。
それぞれのメリット・デメリットまとめ
読書勉強法のメリットは、手軽でわかりやすい!デメリットは?
本による勉強法は、洗練された情報が理解しやすくまとめられているため、理解も納得もしやすく手軽に知識を調達できます。
つまり、読書勉強法のメリットをまとめるとこのようになります。
- 洗練された情報が手軽に調達できる
- 何度も読み返せる
- 情報が見やすくまとめられている
しかしその一方で、読書勉強法には以下のようデメリットもあります。
- わかりやすくするように、情報が普遍化されすぎていて実生活などに応用が効かない
- 理解も納得もしやすいということは、その分忘れやすい
- 忘れても読み返せるのはいいが、その度に読み返すのは手間がかかる
などがあげられます。
そして、最も大きいデメリットが、本はどうしても過去の情報になってしまうということです。
本は著者が原稿を執筆し、推敲を重ね、製本し出版して本屋に並びます。
本屋に並ぶまでにどうしてもタイムロスが生じるので、リアルタイムの情報を本として世に出すことは、難しいです。
しかし、過去について学ぶには、本はかなり適してるともいえます。
投資勉強法のメリットは、質の良い生の知識を効率よく学習できる!デメリットは?
株式投資による勉強法は、なんといっても質の高さです。
株式は、リアルタイムの経済を反映しているので、生の経済の知識を学べます。
リアルな金融の知識が身につくことで、実生活に応用が効き、役立てることができるのは一つ大きなメリットです。
勉強といえど投資として自分のお金を使うこので、学ぶ姿勢が本気になり、忘れにくくなります。
その学習効率は読書に比べて段違いでしょう。
しかし、デメリットも3つほどあるのでしっかり理解しておきましょう。
まず、1つめのデメリットはお金がかかってしまうこと。
しかし、これは読書でも本を買うのにお金がかかるのと同様で、勉強の費用としては当然かかってしまいます。
株式投資ではまとまったお金がないとできない、と思うかもしれませんが、いまは少額でもはじめられるようになっています。
なので、本の値段と同じ感覚で投資をすることが可能なので、デメリットとしてはさほど大きくないでしょう。
もう一つのデメリットは、株取引の時間が限られているということです。
株の取引ができる時間帯は、平日の午前9時から午前11時半までと、午後12時30分から午後3時までだけです。
最後のデメリットは証券口座が必要だということです。
株式投資をするには、証券口座がなければできないので、口座を開く手間がかかります。
しかし、いまはネット証券が主流になってきているので、口座も簡単に開設できるようになっています。
つまり、投資勉強法のメリットとデメリットをまとめるとこうなります。
メリット
- リアルタイムの経済を学べる
- 実生活に役立つ
- 学習効率が良い
デメリット
- お金がかかる(いまは少額でもはじめられる
- 時間帯が限られている
- 口座を準備する手間がかかる(ネット証券なら簡単)
自分に合った勉強法を選びましょう
経済を学ぶのに株式投資をする必要はありません。むしろ、株式投資をするために経済を学びたいという人もいるかと思います。
本でも十分な知識は得られますし、本は手軽に買うことができるのがいいですね。
しかし、本は周りの人も読んでいることが多いです。
だからこそ他とは違う、さらに一歩進んた学び方をすることで、まわりとの差をつけられる可能性があるかもしれません。
また、株式投資をするために本で経済を学ぶのなら、1.2冊入門書を読んですぐに株式投資をはじめることをおすすめします。
知識だけ詰め込んで考えあぐねていても、何もはじまらないし何もできないからです。
やらなければただのノウハウマスターで終わりになってしまいます。
結論として言えるのこととして最も良い勉強法は、読書勉強法と投資勉強法のどちらもすることです。
本で過去の情報を学びながら、今の生の知識も身に着けていくことで、先のことも見据えることができるようになるからです。
読書勉強法が向いている人は、軽く経済を知りたい人、知識として知りたい人、手軽に学びたい人です。
投資勉強法で学ぶべき人は、実生活のお金の面で豊かになりたい人、お金のことで困りたくない人、リアルタイムの経済の知識を学びたい人、そして株式投資をやってみたい人です。
学ぶための資金だと思えば、本を買う費用と同じくらいの値段で株式投資はできるので、手軽といえば手軽です。